歯医者の仕事内容と目指し方

歯医者、正式には歯科医師と呼びますが、その仕事内容は簡単に言えば口腔内で起きる疾患の治療と予防を行うことです。
虫歯や歯周病などの一般的な診療をする歯科、歯並びの矯正をする矯正歯科、口腔がんや顎関節症など大掛かりな手術も行う歯科口腔外科、新生児から高校生くらいまでの子供を診療する小児歯科という4つが、医療法で定められた歯医者が働く歯科の診療科目になります。
それぞれが異なる分野の診療をしますが、別々の資格が必要なわけではありません。
歯科大学や大学の歯学部で学び、歯科医師国家試験に合格して免許を取得すれば、どれでもできます。

 

歯医者の収入

なお、その診療科目によって歯医者の収入には差があり、一般歯科、矯正歯科、小児歯科であれば年収700万円前後ですが、歯科口腔外科は年収1200万円くらいが平均です。
ただ、一般歯科や矯正歯科でも、報酬が安い保険診療ではなく保険を使わない自由診療を中心としていれば、年収を増やす事が可能です。
どの診療科目で仕事をするのかを決める時、そういった収入の違いも選ぶ基準の一つになります。

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歯医者になるために

では、その歯医者になるためにはどんな道があるのかと言うと、歯科大学あるいは大学の歯学部で6年間の勉強をしなければいけません。
入学してから1~2年の段階では、他の学部と同じく英語やドイツ語、数学など一般教養があります。
それに加えて基礎となる医学を学んでいきます。
3年から4年になると臨床医学といって、現場で治療をしていく上で必要な知識を教わります。
臨床医学では口腔外科や矯正歯科などがありますから、そこで将来の仕事につながる勉強ができます。
そうして学生生活の締めくくりとなる、5年から6年になると、臨床実習が始まります。

 

臨床実習とは

臨床実習というのは、いろいろな診療科目をめぐり、治療の内容を見て回りレポートを作成していくことです。
まだ無免許ですから実際に治療はできません。
しかし、レポートの作成だけで、かなりの分量となりますから、相当に忙しい日々を送ることになります。
なお、直接治療にあたることはできませんが、義歯やクラウンの作成が課題になることがあります。
その場合にはレポートもあわせて課題を終わらせなければいけません。

 

臨床実習で1つの診療科目にいる期間

臨床実習で1つの診療科目にいる期間は、学校によって違います。
ただ、1人で行かされることはなく、複数人の班を組んで回ります。
遊びではないので、班分けは仲の良し悪しなどは関係なく、今まで話したことのない相手と組まされることもあります。
そして、歯科医師免許の試験を受験するために、歯科大学あるいは歯学部の卒業(試験を受ける段階では卒業見込みでもかまわない)しなければいけません。
普通の大学であれば卒業論文を提出して卒業を決めることになりますが、歯科大学・歯学部のような医学系の学生は、卒業論文を書くことはありません。
代わりに、卒業試験を受けて、一定の点数をとることになります。
卒業試験はどこでも1回勝負ではなく3回程度は行われます。
その結果で卒業が決まるので不合格になれば、国家資格に挑戦することもできなくなります。

 

国家試験への挑戦

無事に卒業が決まれば、いよいよ国家試験への挑戦です。
国家試験の日程は年に1度、2月の2日間です。
試験内容は、体の構造や機能に関する基本問題、そして歯科の治療に使う器具や材料についての問題や、歯・歯髄など口腔内の疾患などに関する問題などが出されます。

 

試験の合格率

試験の結果は3月に発表されます。
合格率はかつて80%を超えていたのが、近年では60%台にまで低下しており、難易度が高くなっていることがわかります。
これは、歯医者の数が増えすぎたことを受けて、厚生労働省及び文科省が合格者を減らそうとしているからです。
受験者を新卒者と既卒者に分けてみると、新卒者の合格率は70%以上で、既卒者は40%くらいを推移しています。
このことから、資格を取得する人の多くは新卒者ということになります。

 

免許取得のための申請を行う

この国家資格で合格できれば、それですぐに働けるわけではなく、免許取得のための申請を行います。
免許申請書、住民票の写し(発行から6ヶ月以内)、健康診断書(発行から1ヶ月以内)、登録済み証明書用はがきと手数料として収入印紙を6万円分を用意します。
それを住んでいる地域の保健所、都道府県生成主管部局に提出します。
申請から1ヶ月から2ヶ月ぐらい経つと登録済み証明書が届き、そして2ヶ月から3ヶ月後には歯科医師免許証が来ます。
そうしたら厚生労働省の有資格者名簿に登録されたということですから、晴れて治療ができるようになります。
もし、登録前に治療をしてしまえば、違法な行為として処罰の対象となりますから注意しなければいけません。

 

まとめ

歯科医師国家試験の受験は、年齢制限などはありませんからやる気さえあればいつまでも挑戦が可能です。
しかしながら試験は1年に1度だけですから、生活のことを考えると現実にはどこかで諦めなければいけない時期も出てきます。