連結会計システムについて

Last Updated on 2023年1月25日 by keke

「連結会計って何?」
「連結会計システムのメリットが知りたい」
「連結会計の目的は?」

連結会計システムとは、企業が連結会計を行う際にそれを支援するためのコンピューターシステムのことです。
連結会計とは、企業が会計や決算を行う際に、本体となる会社だけではなく子会社や関連会社も含めて一体のものとして計算することを指します。
経営理論などはここで説明するような内容からかけ離れますので割愛しますが、企業が事業を運営していく際には、種々の理由から子会社や関連会社を設立することがごく普通に見られますが、連結会計とはそれらも含めて一体として算出することを意味しています。

【最新版】世界を股にかけて活躍する大成建設

会計を分けていると不当な操作をすることも可能

別に子会社を設立すること自体には何の問題もなくても、会計を分けていると不当な操作をすることも可能だったりします。
例えば親会社の経営状態が良くない場合に、含み損を抱えている株式を子会社に売却してしまえば、表面上は立派な決算報告とすることもできてしまいます。
実際には含み損が親会社から子会社に移転されただけに過ぎず、グループ全体としては状況に変わりがないものの、人は往々にして小さい存在には目を向けずに大きなものだけを見ますので、この会社は立派にしっかりとやっているように見せかけることもできるわけです。
このようなことは様々な観点で弊害をもたらします。
例えば投資家にとっては、この会社は将来的にも十分に期待が持てる決算書の内容だなと感じさせることになるかもしれません。
その結果として株式の購入に踏み切るような判断をする可能性もあるわけです。

企業内にいる人と投資家とでは置かれた事情が異なる

グループ全体としては隠蔽しているわけですから、いずれは化けの皮が剥がれることになって株価は下落し、投資家は大きな損失を被ることになるかもしれませんから、欺いたと言われても仕方ないでしょう。
表面的な決算書の内容を鵜呑みにした人が悪いのだという考え方もあるかもしれませんが、そもそも企業内にいる人と投資家とでは置かれた事情が異なるのですから、このように意図的な方法を実施された場合に一般の人がそれに気づくことは困難に違いありません。
あるいは、投資家など外部の人だけではなく、社内の人さえも欺く結果となることも十分にあり得ます。
何のためにこのようなことをするのか、どんな利益があるのかはさておき、上のような書類上の数字を見た場合に、会社の経営者も間違った判断を下すかもしれません。
その結果、身の丈に合わない設備投資をするとか、新規事業運営に乗り出すような経営判断を行い、会社の経営が傾くようなこともあり得るわけです。

決算書類を作成するのは基本的に社内の人間

決算書類を作成するのは基本的に社内の人間ですから、経営層にこのような誤った判断の可能性のある情報を上げて何の意味があるのかというような気もしますが、普通に考えてあり得ない話ではありません。
別に担当者やその上司など経理部門の責任など一切なかったとしても、悪い内容の会計書類を重役に見せては機嫌が悪くなることは十分に予想されることです。
なぜこのようなことになるのかと怒鳴られたり、叱られたりすることもあるかもしれず、それを嫌ってとにかくその場さえうまく切り抜けられれば良いというか、たとえ間違った経営判断が行われるとしても、本当にそうなると決まったわけではないし、その結果が目に見えるようになるのは早くても数年度かそれ以降であって、その頃には自分はもうこの会社にはいないとか、少なくとも担当からは外れているに違いないから責任を取らされることもないといったように、とにかく今が良ければそれで良いと考える事なかれ主義の人はどこにでもいます。

連結会計のメリット

このようなことを避けるため、連結会計が取り入れられており、原則的には子会社や関連会社なども含めて一つの企業体ととらえて会計を行わなければなりません。
そのメリットは上に書いたことの裏返しであって、企業グループ全体としての経営状況や財務状況が把握できるために、適切な経営判断が迅速に行えることが期待されます。
投資家にとっても明瞭ですので、健全な判断に基づいた投資も期待できるでしょうし、それは金融機関においても同じことです。
即ち、融資を受ける必要が生じた際にも迅速かつ的確に財務状況を判断して融資が行われることが期待されます。
一方でデメリットですが、デメリットというのはあまり適切でないかもしれないものの、業務が複雑になることは否定できません。
子会社とか関連会社の数が多くなればなるほどそれは当てはまります。
さらに言えば、原則的にはそれらも含めることになっているものの、仮に連結から外しても全体の状況に大きな影響を与えない会社は除外することが認められており、その基準は客観的に示されているわけではなく基本は自分たち自身で行わなければなりません。

まとめ

このように連結会計は口で言うほど簡単に実行できるわけではありませんので、連結会計システムと呼ばれるコンピューターアプリケーションが使われることも多く、複雑な計算とかデータ処理を担当者に成り代わって実施してくれます。